HAメガヘラクロス

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*メガヘラクロスの強み
メガヘラクロスは、端的に言えば対面性能が高く、役割を持たれづらいアタッカーである。その主たる理由は
-A種族値185という破格のパワー
-多くの相手に打点を持てる技範囲
の2つだろうか。具体的には、ガブリアスをミサイル針で乱数で沈めたり、交代出ししてきたボーマンダをロックブラストで沈めたりできる。
他にも、主力技が連続技というのも大きな魅力である。気合の襷による対面性能はメガヘラクロスの前では無意味であり、さらにオニゴーリなどの身代わりに頼り切った戦術を使うポケモンの一部にも強い。

-まとめ
メガヘラクロスは対面処理/繰り出しが難しいため、多くのポケモンに対して1 : 1以上のアドバンテージを得られるアタッカーである。

 

*H振り>S振り?
筆者がこのように考える根拠は以下。

1.仕様変更によりメガシンカしたターンからSはメガシンカ後のSとして扱われる
2.Z技による瞬間火力の増加

 

順に解説していく。

 

1.メガシンカ前はバシャーモ/マンムー/ヒードランなどの抜いておく価値が多分にあるポケモンがいたため、メガシンカする前なら一方的に上から落とせる構図が存在した。しかし、7世代からは仕様変更でこのような構図は起こり得ないため、S振りである意味が薄れた。

2.前作では等倍技で倒されることなどほとんどなかったため、等倍相手に対する対面性能も高かったが、今作からはそうはいかなくなった。
耐久無振りだと
A182ガブリアスのZ逆鱗が中乱数1
C197ボルトロスのZ10万ボルトが確定1
など、物理特殊共にメガヘラクロスが等倍相手の対面で倒される構図ができてしまった。H振りであれば、これによる対面負けは回避できる。

以上がH振り>S振りとする根拠である。もちろん、7世代でもS振りのメリットは十分あると考えられるため、一概にH振り>S振りであると言えるわけではない。

 

*ステータス
性格:意地っ張り
努力値:252-252-0-×-0-4
実数値:187-260-135-×125-96

-解説
A : 物理火力
メガヘラクロスの強みである対面性能/役割の持たれづらさは共に火力の高さで実現されているため、火力を削ることはその強みを最大限活かせていないと考えられる。よってA特化。

HB/HD : 耐久
B/Dに比べて明らかにHが低いため、H振りをベースに配分する。
前項のガブリアス/ボルトロスを意識するなら振り切る必要まではないが、Hを少しでも落とすとA+2ドリュウズのZ地震+砂ダメージで落ちる確率が増えるため、振り切る方が良いと判断した。

S : 素早さ
75族はメガヘラクロス/メガハッサム/カプ・ブルルなどのポケモンがいるため、それらを意識するなら振る価値はある。が、いずれもS調整をしている可能性が十分考えられるため、この程度にとどめても良い。

 

*メガシンカ前の特性
基本的にメガシンカが前提となるため、どれも活用どころが局所的になる。

-虫の知らせ
メガシンカせずに何ターンも経過することは流石に考えにくいため除外。
-根性
状態異常で火力を上げられるが、連続技は命中数によってはメガシンカ時よりも威力が低くなることもある。極力火傷などは受けないように立ち回るべきである。
-自身過剰
この特性が発動するケースが限定的で、更に相手がメガヘラクロスを完全にストップできる選出をしていた場合は意味が薄い。


*技構成
以下の5つから4つを選ぶのが無難。 

-ミサイル針
メガヘラクロスの持つ技の中で最高打点。等倍での打ち合いなどでは優先される技だが、通りが悪い。

183-115(0-0)ガブリアス : 33~39 : 18%~21.3%
185-100(0-0)マンムー : 37~45 : 20%~24.3%
215-187(252-252↑)カバルドン : 21~25 : 9.7%~11.6%
177-95(252-0)カプ・テテフ : 40~48 : 22.5%~27.1%
177-101(172-4)オニゴーリ : 37~45 : 20.9%~25.4%

マンムークラスの耐久なら確定1、B特化カバルドンでも2回受けることは不可能である。

 

-インファイト
ポリゴン2/ナットレイへの遂行技になる。その他には、エアームド/テッカグヤを2回で倒せる技であり、この技を組み込むことによって受けループを単騎で崩しやすくなる。

172-260(252-252↑)エアームド : 84~100
: 48.8%~58.1%(96.9%)
204-170(252-252↑)テッカグヤ : 103~123 : 50.4%~60.2%
192-234(252-252↑ & 進化の輝石)ポリゴン2 : 152~180 : 79.1%~93.7%

 

-ロックブラスト
飛行タイプ/炎タイプなど、メガヘラクロスの一致技を半減で受けたり、メガヘラクロスが対面不利をとるポケモンに対して大きなダメージが見込める。パワーの高さ故に、この技を弱点として受けると不一致でも一撃で落とされかねない。メガヘラクロスに役割を持つのは難しいとされる原因であり、これが「有利対面ロクブラの法則」と揶揄される所以である。

[A-1]171-100(4-0)ボーマンダ : 34~42 : 19.8~24.5%
[等倍]147-87(0-0)ゲッコウガ : 28~34 : 19%~23.1%
131-100(4-0)ミミッキュ : 25~30 : 19%~22.9%
179-165(228-36↑)グライオン : 16~19 : 8.9%~10.6%
167-170(252-0)ギルガルド : 7~9 : 4.1%~5.3%

 

-タネマシンガン
水タイプ/地面タイプへの打点となる。具体的には、他の技では打点を持ちづらい水・フェアリーに打点を持ったり、ラグラージ/カバルドンに極力展開をされないようにするために使う技。

177-135(252-0)カプ・レヒレ : 38~46 : 21.4%~25.9%
215-187(252-252↑)カバルドン : 28~34 : 13%~15.8%
207-130(252-0)バンギラス : 40~48 : 19.3%~23.1%

 

-地震
本当にこの技が有効と言えるのはギルガルド/ゲンガー程度だが、S1からずっと個体数が少なくなく、ピンポイントでも採用価値があると言える。

167-100(252-0)メガゲンガー : 196~ : 117.3%~
167-170(252-0)ギルガルド : 116~138 : 69.4%~82.6%

全ての技に採用価値があるため、構築や好みに応じて選択してもらっていいだろう。
上記5つ以外の技は、それらに比肩する程ではないと考えているためここには記載しない。

 

*被ダメージ計算
A182(252)ガブリアスのZ逆鱗 : 144~171 : 77%~91.4%
A410(252↑ & A+2)ドリュウズのZ地震 : 151~181 : 81.8%~96.7%
A194(252↑)メガガルーラの捨て身タックル : 97~115 + 24~28 : 51.8%~61.4% + 12.8%~14.9%
同上猫騙し : 33~40 + 7~10 : 17.6%~21.3% + 3.7%~5.3%
C197(252)ボルトロスのZ10万ボルト : 156~184 : 83.4%~98.3%
C195(252↑)アシレーヌムーンフォース : 168~200 : 89.8%~106.9%(37.5%)
C273(252 & 拘り眼鏡)ラティオスの流星群 : 160~189 : 85.5%~101%(6.3%)


終わり。