害悪系積みサイクル
メンバー:ピクシー/ガルーラ/ジャローダ/オニゴーリ/カプ・コケコ/ゲンガー
害悪積みサイクルの典型とも言える麻痺撒き+害悪エース枠+高タイマン性能メガ枠といったノリ。詳細は以下。
ピクシー@残飯
努力値:244-0↓-60-0-0-204↑
実数値:201-81-101-105-110-116
月の光/小さくなる/指をふる/身代わり
無限の可能性を秘めたエース枠。縮小+身代わりで指をふるの試行回数を稼ぎやすくする。指をふるによってほとんどの技を扱えることと同義であるためエースとしての性能は言うまでもない。単体考察を載せておく。
ガルーラ@石
努力値:180-196↑-4-0↓-12-116
実数値:203-187-121-×-122-135
恩返し/地震/岩石封じ/瓦割り
露骨に弱体化されたがそれでもそれなりのスペックを持つ暴力親子。こいつのタイマン性能は言うまでもないだろう。と、言いたいところだが火力がガタガタになって対面で突破できないポケモンがかなり増えた気がする。6世代の感覚がいまいち抜けていないのは筆者だけではないはず。
調整は過去にいた203ガルーラと呼ばれるものに近い。現環境に合っているかはよく分からなかった。
技はメインの恩返し、補完の良い地震までは普通。岩石封じはメガルが使うと100%S-2という強烈な性能を誇る。何とメガアタッカーに加えて起点作りまでこなすことができるのだ。全然やっていけるじゃないか。ラス1の瓦割りはAキュウコンの壁が割れればいいなぁと思っているが割ったことがない。単に格闘打点として使えると思っていたが書いてる途中で2倍瓦割り<等倍恩返しという事実に気づいた。多分要らない。ぶっちゃけ岩石封じも役に立ってない。
ジャローダ@襷
努力値:0-252-0-0↓-4-252↑
実数値:150-127-115-×-116-181
リフブレ/ドラテ/蛇睨み/リフレク
地面に麻痺を撒けるポケモンが欲しかったのでこいつを採用した。天邪鬼が未解禁のためリフストで暴れることはできないがドラテで起点にならないくらいはできるので採用に至った。ドラテ搭載なので物理型。リフレクはピクシーの指をふる機会を増やせればいいかなと思っているが増やせた経験はない。多分挑発の方がいい。
オニゴーリ@石
努力値:0-252-0-0↓-4-252↑
実数値:155-172-100-×-101-167
恩返し/大爆発/地震/挑発
氷+地面の範囲(+大爆発)によって高いタイマン性能があると思いきや味方にいるガルーラが強烈すぎてほとんど選出されない悲劇のポケモン。単氷というのがとにかく扱いづらい。フリーズスキン弱体化によって大爆発も弱くなってしまったのも苦しい。
選出時点では相手からしたらみがまもに見えるため与えるヘイトは十分だと思う。選出前に降参させたのはこいつの強み。
カプ・コケコ@電気Z
努力値:0-0↓-0-252-4-252↑
実数値:145-×-105-147-96-200
10万ボルト/社員/電磁波/挑発
第2の麻痺撒き。ジャローダとの違いは火力がある程度伴っているのとタイプ複合が優秀で汎用性が高いこと。こんな言い方をしてしまうとジャローダの立場がない。
この構築だと流石に透けると思うが、純正なアタッカーと思いきや電磁波や挑発などの小技で撹乱してくるのは強いと思う。ということから採用に至った。やはりジャローダの立場がない。
ちなみに電気Zを持たせているが筆者はZ電磁波の効果を知らない。それくらい使ってない(Z使うのを忘れる)。
ゲンガー@珠
努力値:0-0↓-0-252-4-252↑
実数値:135-×-80-182-96-178
祟り目/ヘド爆/道連れ/催眠術
普通の珠ゲンガー。味方の電磁波で全抜きを狙おうと図っているがそう上手くはいかない。というわけでこいつの仕事は有利対面から2連催眠をかますだけのクソゲーを仕掛けること。前世代でも個体が多かっただけあってやはり強い。どれほどかというとこの構築の数少ない白星をほぼこいつ1人で得るくらいだ。選出頻度は高くないが間違いなくMVP。
選出は麻痺撒き+ピクシー+メガ枠orゲンガーで固定。毎度ピクシーの指をふるに頼っているせいか全く勝てない。それ以前に起点の作り方がわからずロクに指をふる前にピクシーが倒されることも珍しくない。この手の構築は元々苦手なのでまともな構成でも多分勝てない。
突破率の概算【ポケモン】
折角開設したんで真面目な記事も書いてみます。
ポケモンにおいて、突破率の計算をしたことがあるだろうか。ダメージ計算ツールでも、突破率を示してくれるものが多いが、あらゆるパターンでの正確な突破率の導出をツールに任せるのは難しい。そこで、どこまで正しいか、また、どのパターンにおいてどんな概算ができるか分析してみる。
①同じ技を2回以上使った場合
例えば、C177サザンドラが227-150クレセリアに悪の波動を撃った場合。ツールには、突破率78.1%(図1)と出た。
図1.サザンがクレセに悪波×2を撃ったときの突破率
しかし、これはステータスが一定のときにしか使えない(つまり流星群等ステータスが変わる技に同じ計算は不可)。
②同じ技だがランク補正等でステータスが変わる場合
では、ランク補正が絡んでくる場合はどうすれば良いだろうか。例えば、C182眼鏡ラティオスの流星群と同条件C-2ラティオスの流星群を185-85ドリュウズにぶつけたときの突破率を求める。
求め方の一つとして、ツールにC182+1ラティオスの流星群のダメージを計算すれば概算できる(68.8%、図2参照)。
図2.C+1ラティが流星群でドリュを突破する確率
+1とはステータスが1.5倍になったのと同義である。これは、素の状態(×1.0)とC-2の状態(×0.5)で撃ったときと同義といえる(1.0+0.5=1.5)。しかし、この方法は同じ技を使っていることが前提のため、全てにおいて使える方法ではない。
③異なる技を使った場合
では、異なる複数の技での突破率を導出する方法は何だろうか。次は、A200ガブリアスが167-170ギルガルドを地震(図3)+ストーンエッジ(図4)を使ったときの突破率を導出する。
図3.ガブがガルドに地震を撃ったときのダメージ幅
図4.ガブがガルドにエッジを撃ったときのダメージ幅
ツールだけでは導出は不可能である(と筆者は考えている)。そこで、まずはそれぞれの最低ダメージ・最高ダメージを足してみる。つまり、
(134+22)~(158+26)=156~184。
この太字の部分がギルガルドに与えられるダメージ幅と言えるだろう。全体のダメージ幅は156~184の29通り。ギルガルドのHは167であるため、与えられるダメージ幅のうちで突破できるダメージ幅は167~184の18通り。よってA200ガブリアスが167-170ギルガルドを地震+ストーンエッジで突破できる確率は
18/29×100≒62.1%である。
と、ここまで突破率を書き連ねてきたわけだが、実は②、③は正確な値ではない。①は求めたい問題がそのままツールに反映されているため正確な値と見ていいだろう。
では、②、③の正確な値の導出方法は何だろうか。まず、ポケモンのダメージ計算は1回につき16通り(重複あり)の乱数が絡むことは良いだろうか(×0.85~×1.00)。すなわち、2回攻撃するということは16×16で256通り(重複あり)の乱数が絡むことになる。この256通りのダメージのうち、被弾側のHを上回っているものの数を数え、その数から256を割ることで正確な突破率を得られる(はず)。お気づきだろうか。人力で正確な値を導出するのは現実的ではない。256通りなんて気が遠くなりそうである。ただし、コンピュータにやらせればこの程度一瞬である(①が正確な値と思った根拠はこれ。①の導出方法も多分同じ)。
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補足:②、③が概算でしかなかった理由(読まなくても多分大丈夫です)
②の概算は、本来256通りあるダメージのパターンを勝手に16パターンに減らしてしまった(計算が1回しかない)ため、正確な値とならなかった。
③の概算はちょっと面倒である。③の場合、156~184の値が連続であると仮定したのが正確な値を取れなかった原因。本来なら156以上184以下の中に256通りのダメージパターンが分散されている(つまり不連続である)。不連続な値を扱うにはそれぞれの値を総当たり的に調べなければならないため導出に時間がかかる。しかし、連続な値ならある点が分かればそこから道を辿っていけば良いためかける時間を少なくできる。このことから正確ではないがより簡単に突破率の導出が可能である。
連続:グラフで言えばとある点で途切れることがなく1本の線で描かれている状態(一次関数等中学生で習う数学はだいたいこれに当てはまる)⇔不連続
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指振り縮小ピクスィー
縮小ピクスィーを使っていてこんな経験はないだろうか。
「鋼タイプが辛い...」
筆者はある。特に、今日では強力なフェアリーが増えたことに伴い、鋼タイプも増加している。鋼タイプが入っていない構築など極めて稀少だろう。一応、大文字を搭載することによって鋼に対し抵抗ができるが、ピクスィーの技スペースでは相当無理がある。しかし、この欠点を補える技がある。指をふるである。
しかし、指をふるはランダム要素があるため敬遠する人も多いだろう。だが、前座で麻痺を撒き、その後ピクスィーの身代わりによって指をふるの試行回数を稼ぐことでこのデメリットを克服できる。理屈で言えばボルトロス+オニゴーリのそれに近い。本来なら身代わりなんぞ採用できる技スペースはないのだが、今回の型は指をふるがほとんどの技の代理になるため技スペースに少し余裕ができる。そこに身代わりを入れる。これと縮小・麻痺を合わせることで相手が攻撃できなくなったところで初めて指をふるを使うことで、ただの運ゲから戦略的運ゲへとなるだろう。
特に、散々時間を稼いでおいて攻撃体勢になったら指を振り始めるため、相手に対する煽り性能に関しては他の追随を許すことはないだろう。
ちなみにこれを使ったら筆者のレートが100程度下がったがこれは筆者の立ち回りがクソなだけであって(積みサイクルとか対面系の構築が苦手)このピクスィーの弱さを示すものではない。他の人が使えば強いと思います(適当)